初心者でも簡単!現役プログラマーがおすすめするgitのalias設定方法
投稿日: 2023/05/04
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git初心者の方でも分かりやすいよう、aliasの基本的な使い方や設定方法を解説しています。
初心者から上級者まで誰にでも役に立ちますので、押さえておきましょう。
aliasとは
Gitでのaliasとは、自分でコマンドを定義し、短い名前で呼び出すことができる機能です。aliasを使用することで、長いコマンドを打たなくても、簡単に実行することができるようになります。
初めてGitを使用するときは、コマンドを覚えることが大変だったり、頻繁に使用するコマンドでも毎回長い文字列を入力する必要があったりすることがあります。そこで、aliasを使うことで、自分が使いやすいコマンドを定義することができます。たとえば、「git log --oneline --graph --decorate --all」というコマンドは、長くて覚えにくいですが、「git lol」という名前を設定すれば、簡単に実行することができます。
また、aliasは単一のコマンドだけでなく、複数のコマンドを組み合わせることもできます。例えば、「git status -s」と「git branch」を同時に実行するaliasを作成することもできます。
aliasを過剰に使いすぎると、他の人が理解できないような独自の命令が作られてしまうこともあるので、適切な使い方を心がけるようにしましょう。
aliasの設定方法
Gitでaliasを設定する方法はいくつかありますが、ここでは代表的な方法を紹介します。
.gitconfigファイルを直接編集する方法
aliasを設定する一番簡単な方法は、.gitconfigファイルを直接編集することです。.gitconfigファイルは、ホームディレクトリ直下にある場合が多いです。
以下は、.gitconfigファイルにaliasを設定する例です。
[alias]
b = branch
co = checkout
st = status
上記の例では、"git branch"コマンドを"git b"、"git checkout"コマンドを"git co"、"git status"コマンドを"git st"で置き換えるaliasを設定しています。
3.2 git configコマンドを使用する方法
Gitコマンドでaliasを設定する場合、以下のように"git config"コマンドを使用することもできます。
$ git config --global alias.b branch
$ git config --global alias.co checkout
$ git config --global alias.st status
上記の例では、"--global"オプションを指定することで、全てのリポジトリで設定が適用されます。
3.3 ファイルにまとめて設定する方法
別ファイルにaliasを設定し、それを.gitconfigファイルに読み込ませることもできます。例えば、".git-alias"という名前のファイルを作成し、以下のようにaliasを設定します。
[alias]
b = branch
co = checkout
st = status
そして、.gitconfigファイルに以下の設定を追加します。
[include]
path = .git-alias
上記の設定により、.gitconfigファイル内で、.git-aliasファイルが読み込まれ、aliasが使用可能になります。
3.4 シェルのaliasを使用する方法
最後に、Gitのaliasではなく、シェルのaliasを使用する方法を紹介します。Gitのaliasを設定することで、Gitコマンドを簡単に実行することができますが、シェルのaliasを使うことで、Gitコマンド以外のコマンドも含めてaliasを設定することができます。
たとえば、".bashrc"というファイルに以下のようなaliasを追加することで、ターミナルでの作業効率を上げることができます。
alias ll='ls -l'
alias la='ls -al'
alias vi='vim'
このように、aliasを使うことで、長いコマンドを短縮したり、自分にとって使いやすいコマンドに置き換えたりすることができます。
ただし、シェルのaliasは、そのシェルでしか使えないため、ターミナルを開いた度にaliasを設定する必要があります。そのため、環境変数にaliasを設定することで、ターミナルを開いた度にaliasを設定する手間を省くことができます。以下は、Bashの場合の設定例です。
# 環境変数にaliasを設定する例(Bashの場合)
echo "alias gs='git status'" >> ~/.bashrc
echo "alias ga='git add'" >> ~/.bashrc
echo "alias gc='git commit'" >> ~/.bashrc
これで、Bashを起動する度にaliasが設定されるようになります。Zshを使っている場合は、.bashrcの代わりに、.zshrcにaliasの設定を書く必要があります。
以上が、シェルのaliasを使ったGitコマンドの短縮方法です。
aliasのおすすめ設定例
Gitのaliasは、自分で設定することができるため、自分にとって使いやすいコマンドに変更することができます。ここでは、私がよく使うGitのaliasの設定例を紹介します。
[alias]
b = branch
ba = branch -a
co = checkout
diffw = diff -w
fp = fetch --prune
s = status
ss = status -s
logs = log --stat
logp = log -p
logp1 = log -p -1
logone = log --oneline
logme = log --author=XXXXX
stgtag = !TAG=stg-`date "+%Y%m%d%H%M%S"` && git tag $TAG && echo $TAG
protag = !TAG=pro-`date "+%Y%m%d%H%M%S"` && git tag $TAG && echo $TAG
上記のaliasの中には、Gitのコマンドを短縮しているものもありますが、その中でも特に便利だと思うものを紹介します。
- sとss: git statusの短縮コマンドで、sは詳細な状態を表示し、ssは簡略化された状態を表示します。
- logs: git log --statの短縮コマンドで、コミットの履歴を表示します。
- logp: git log -pの短縮コマンドで、コミットの履歴を差分付きで表示します。
- logp1: git log -p -1の短縮コマンドで、最新のコミットの履歴を差分付きで表示します。
- logone: git log --onelineの短縮コマンドで、コミットの履歴を1行で表示します。
- logme: git log --author=XXXXXの短縮コマンドで、指定した著者のコミットの履歴を表示します。
- stgtagとprotag: ステージング環境用と本番環境用のタグを作成するためのaliasです。コマンドを実行すると、タグが自動的に生成され、そのタグ名が表示されます。
これらのaliasは、短縮されたコマンドが覚えやすくなるだけでなく、長いコマンドを打たなくてもよくなるため、作業効率が大幅に上がります。ぜひ、自分にとって便利なaliasを設定して、Gitの操作をより快適に行いましょう。
おわりに
以上で、gitのaliasの設定方法とおすすめ設定例について紹介しました。aliasを設定することで、gitのコマンドを短縮形で実行できるようになり、作業の効率化につながります。特に初心者の方は、設定済みのaliasを使うことで、煩雑なコマンド入力から解放されるため、覚えるべきことが少なくなります。この記事が、git初心者の方々の作業効率向上に役立つことを願っています。