ぷよぷよプログラミングを小学生とプロのプログラマがやってみた

投稿日: 2022/03/16

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小学校1年生の息子と一緒にぷよぷよを楽しんでいます。

つい最近、『ぷよぷよプログラミング』というものを知りました。
ぷよぷよを実際にプログラミング言語を用いてコーディング体験ができるみたいです。
対象年齢は小学4年生以上とのこと。息子はまだ小学1年生なのですが、父親の私は一応プロのプログラマですので、多少は教えられるかも?ということで体験してみました!




ぷよぷよプログラミングとは

公式ぷよぷよプログラミング』ページを見ながら進めていきます。

『Monaca Education』というプログラミングを学習できるWeb環境で、ぷよぷよのソースコードを写経=書き写しをしてプログラムが動いた体験をし、完成させたという自身をつける学習教材です。

用意された言語は、「HTML」「JavaScript」で、大体1,000行くらいのソースコードが用意されており、それを決められたステップに沿って改修するという流れになります。

公式が手がけるワークショップでは、ぷよぷよのトッププロであり元システムエンジニアのぴぽにあ選手が講師となり、多くの学生にプログラミングを教えているようです。


公式紹介動画はこちら


用意するもの

用意するもの

  • パソコン
    (Windows、Mac、Google Chrome book、タブレット)
  • インターネット
  • メールアドレス
  • プリンター
  • 気合い

パソコンやインターネットは当然必要ですね。
Monacaを利用するには会員登録が必須とのことで、メールアドレスが必要です。

教材を印刷するためのプリンターも必要です。
枚数は結構な量がありますので、個人で体験する分にはパソコンでPDFを開きながら進めるのもありでしょう。

※小冊子が13ページ、ソースコードが25ページ

最後の気合は何気に大事ですね。
私も新人プログラマの頃は、コードを一字一句間違わずにコピペするだけでもしんどい思いをしていました。
そもそもITが好きではない人にとっては、苦行にもなりかねないですからね。とはいえプログラミングの醍醐味は「動かないものを動かす」ことにありますから、簡単ではないよということだけでも体験できそうですね。
その分、完成したときの喜びはより大きいでしょう。


アカウント&プロジェクト作成

まずはMonacaのアカウントを登録します。

画面に沿って進めばOKなので、特別つまることはないかと思います。

Monaca Educationトップ画面

アカウント連携はお好みで。
私はGoogle連携しちゃいます。

Monaca アカウント作成画面

Monaca Google連携画面

Monaca アカウント登録完了画面

無事アカウント登録ができると、Monacaダッシュボード画面が開かれます。
初めは空の状態で何もありません。次のステップで『「ぷよぷよプログラミング」に挑戦』コースを選択すると、プロジェクトが追加されるようです。

Monaca Educationダッシュボード画面(空)


コース選択

ぷよぷよプログラミングは全部で4つのコースがあります。

4つのコース

  • 基礎コース : 入力行 4行
  • 初級コース : 入力行 28行
  • 中級コース : 入力行 95行
  • 上級コース : 入力行 1,015行

小学1年生の息子は『基礎コース』を選択。(一応)プロの私は『上級コース』を選択しました。

ぷよぷよプログラミング上級コースをインポート

Monaca Educationダッシュボード画面

Monaca クラウドIDE画面

手順が示す通り進めると、先ほどのMonaca画面にプロジェクトが表示されました。
クラウドIDEという開発環境もあるようですね。プロさながら本格的!

画面は上級コースなので空ファイルしかありませんが、他のコースでは入力済みの状態で取り込まれるようです。

SESSIONに沿ってプログラミング

ぷよぷよプログラミングでは、4つのコースがありますが入力する行数しか違いがないようで、進め方はどのコースも同じようにできるようです。
学校などで教えるときも、自信のある生徒は入力量多めにすることもできて、その人に合った分量へ調整できるのが良いところだと思いました。

実際のSESSIONは次の6つ。

  • SESSION1 「ぷよぷよ」が落ちてくる
  • SESSION2 「ぷよ」を左右に動かす
  • SESSION3 「ぷよ」を回してみよう
  • SESSION4 「ぷよ」を消してみよう
  • SESSION5 「ぷよ」を変えてみよう
  • SESSION6 上級コースに挑戦しよう

まずプロジェクトを開始しただけでは、ぷよぷよは動きません。

用意されたソースコードを写経していくと、少しずつぷよぷよゲームが完成していく流れとなります。

スモールステップで進みますので、SESSIONの途中ではまだまだゲームとしては動きません。
途中の段階を踏むことで、あたかも自分がゲームを作っている体験ができているようでした。

「早く完成させたい!」という気持ちも強くなっていくカリキュラムです。

とはいえ、小学1年生の息子には、やはりハードルが高かったようでした。
「アルファベットが読めない!」「記号が読めない!」などそもそもITに慣れていないところがありましたので、一文字ずつ「次は大文字のFだからシフトキーを押しながらFを押して」と教えながら進めることになりました。

それでもなんとか最後までプログラミングし、ぷよぷよが上から降ってきたときは感動!

用意されたソースコードを書き写すだけですので、キーボード入力さえできればほとんどの人が完成までたどり着ける気がしました。

ぜひみなさんも、完成した喜びを味わってもらいたいですね。

プレイ画面

GTRも組めちゃいます。
(連鎖が下手なのはツッコまないでくださいw)


終わってみて感想

プログラミングをしてモノづくりをする楽しさを体験することができました。


小学1年生の感想

  • 分からない言葉が多くて難しかった。
  • ゲームが動いたときは嬉しかった。
  • アルファベットや記号を覚えた。

プロのプログラマの感想

  • 統合開発環境が用意されており、プログラミングだけでなくプログラマのお仕事まで体験できる良いワークだった。
  • ゲームという題材が、プログラミングに興味がない子どもに向けても刺さると思う。
    完成させたい欲が高まるのはすごく良いこと。
  • アプリ用にビルドもできるらしく、Monacaを使いこなすともっと高度な教育もできる気がする。
  • scriptタグがheadタグの中にあったり、var と let が混在していたり、レビュー目線でソースコードを見るといまいちな箇所は点在していた。
  • 分からない人が読む前提のソースコードなので、コメントが多く良いコードだった。

まとめ

プログラミング言語は人によってはとっつきにくいですが、ぷよぷよというゲームを通してより楽しく学べる良い教材でした。

答えが用意されているので、多くの人が成功体験できると思います。

慣れてくると色々と改変したい欲は増えてきますね。
プロ目線で見ると、プロダクトを作りたい欲とソースコードをきれいに書き直したい欲の2つが出てきました。

公開されたソースコードを実際に改変した『ぷよりんご』というゲームもあったりします。

この『ぷよぷよプログラミング』をきっかけに、おもしろいゲームや優秀なプログラマーが増えることを願っています。



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洋ちゃん

@c5apple

システムエンジニアをしています。二児の父です。

夢は天井から床までビッシリ並んだ本棚のある書斎を作ること!